中央工業の鍛造の特徴
材料手配
炭素鋼、合金鋼だけでなく、非調質鋼やステンレス鋼に至るまで、あらゆる鋼材を自社で調節することが可能です。
- 炭素鋼、合金鋼
- 非調質鋼
- ステンレス鋼
オーステナイト系 SUS304,SUS316
マルテンサイト系 SUS410 - チタン、タングステン
ゴルフヘッド
門型クレーンによる少スペースでの多鋼種の管理
材料切断~金型制作~鍛造までの一貫した製作体制
金型設計・製造を外部委託している鍛造会社が多い中、中央工業では自社内に金型工場を設けております。これにより、高度な技術とノウハウを自社内に蓄積。その結果、金型の開発/生産から、鍛造工程/製品検査に至るまで、一貫した生産体制を実現し、従来工程間で生じていたムダな動きを少なくすることで、短納期・低コスト・高効率な生産を可能にしました。
多彩な設備を保有
ハンマー、プレスラインともに多彩な設備を保有し、お客様の多様なニーズにお応えすることが可能です。
製品に応じた最適ラインを選定します。( 対応製品重量 1kg ~ 20kg )
設備一覧
設備概要 | 能力 | 台数 | メーカー | ||
---|---|---|---|---|---|
材料切断設備 | NCシャーリングプレス | 600t | 2 | 万陽 | |
シャーリングプレス | 200t | 1 | 万陽 | ||
丸鋸 | Φ60~120 | 2 | 津根 | ||
鋸盤 | 400mm | 1 | アマダ | ||
鍛造設備 | 全自動フォージングプレス | 2000t | 2 | 住友重機械工業 | |
全自動フォージングプレス | 1200t | 1 | 住友重機械工業 | ||
フォージングプレス | 1600t | 3 | 住友重機械工業 | ||
エアードロップハンマー | 5t | 1 | エヌエスシー | ||
エアードロップハンマー | 3t | 1 | エヌエスシー | ||
エアードロップハンマー | 2t | 1 | エヌエスシー | ||
エアードロップハンマー | 1.5t | 1 | エヌエスシー | ||
エアードロップハンマー | 3/4t | 1 | エヌエスシー | ||
フォージングロール | Φ300,460 | 3 | つくば工機 | ||
加熱設備 | 誘導加熱炉 | 900kw | 1 | 三井造船 | |
誘導加熱炉 | 800kw | 1 | 富士電機 | ||
誘導加熱炉 | 650kw | 1 | 三井造船 | ||
誘導加熱炉 | 600kw | 3 | 三井造船、富士電機 | ||
誘導加熱炉 | 500kw | 1 | (株)ウチノ | ||
誘導加熱炉 | 400kw | 2 | 三井造船、富士電機 | ||
誘導加熱炉 | 200kw | 2 | 富士電機 | ||
後処理設備 | ナックルプレス | 630t | 3 | アイダ | |
ナックルプレス | 400t | 1 | アイダ | ||
ショットブラスト | 6 | 新東工業、伊藤機工 | |||
Wクイックハンガーブラスト | 1 | 豊友物産 | |||
連続焼準炉 | 1 | 三建産業 | |||
金型設備 | マシニングセンター | 6 | マキノ、OKK | ||
NCフライス盤 | 5 | 山崎フライス、OKK、静岡 | |||
NC旋盤 | 8 | 森精機、マザック、オークマ | |||
NC放電加工機 | 6 | マキノ、ソディック | |||
ワイヤーカット放電加工機 | 3 | 三菱電機 | |||
汎用旋盤 | 4 | タキサワ、大日 | |||
溶接機 | 4 | パナソニック | |||
CAD | 2D-CAD(I-CADMX) | 4台 | 富士通 | ||
3D-CAD(CimatronE) | 5台 | セイロジャパン | |||
CAM | 3D-CAM (CIMATRON&GO2CAM) | 1台 | セイロジャパン | ||
CAE | 三次元CAE(FORGE) | 1台 | SCSK(株) | ||
検査設備 | 磁気深傷機(3台)、硬度計、金属顕微鏡、自動秤量機、デジタライザー、コントレーサー、他一式、三次元測定器 |
中央工業の特徴
複雑形状品の効率的量産技術
ハンマー鍛造
小物(製品重量1kg以下)の製品やΦ300mmなどの大物(製品重量20kg)の製品など多種多様な製品に対応しております。
小ロット鍛造にも対応しております。
熱間押出品
プレス鍛造
全長225mmまでのシャフトを熱間押出をすることで、歩留りの良い鍛造品を実現。
中央工業の技術
ゴルフアイアンヘッドの精密鍛造
自動車・農機具にて培った技術を応用し、ゴルフアイアンヘッドの精密鍛造を行っております。
鍛造アイアンの製造は、自動車部品以上の加工精度を要求されます。金型の設計におけるCAD/CAMシステムの活用による精度向上・鍛造シミュレーションでの解析による「最新のデジタル技術」とこれまで大切に培われてきた「職人技」を融合することにより、高い技術力を実現しています。
また、弊社とミズノ株式会社殿との共同出願による「グレインフローフォージド製法」は、世界8カ国で特許を取得しております。
「グレインフローフォージド製法」とは?
一般的な製法
フェース部とネック部を別々で作り、溶接でつなげられるため、金属組織(鍛流線)は途切れてしまう。
グレインフローフォージド製法
グレインフローフォージド製法では、一本の丸棒がいくつもの鍛造工程を経て、一つのアイアンヘッドに創り上げられる。
この製法は丸棒にある金属組織(鍛流線)をネック(ホーゼル)からフェースまで途切れることなく成形させることによって、アイアンヘッドの緻密さ、バラつきの無さ、強い耐久性を可能にする。
鍛流線を途切れさせない独自の製法が、ゴルファーにこだわりの打感とパフォーマンスの向上をもたらしている。
中央工業の鍛造の流れ
鍛造品は、まず金型の品質によって決まるといわれていますが、中央工業では創業当初よりその重要性に着目し、自社内に金型工場を設けております。
その結果、金型の開発/生産から、鍛造工程/製品検査に至るまで、一貫した社内生産体制を実現しました。